あおり運転摘発、1年で3.5倍 取り締まり強化の茨城

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片田貴也 佐野楓
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 守谷市の常磐自動車道で、停車させられた阿見町の男性会社員が殴られた事件によって関心が高まる「あおり運転」。県警が取り締まりを強化したところ、2018年には、前年の3・5倍の摘発数になっていた。今回の事件後には、車内外の様子を録画できるドライブレコーダー(ドラレコ)の人気も高まっている。

 県警によると、「あおり運転」は道路交通法上に明確な定義や、そのものを摘発する規定はない。前方を走る車との距離を極端に詰める行為や急な割り込みや進路変更といった行為を指し、道交法の車間距離保持義務違反が適用されることが多いという。さらに悪質な場合は、あおり運転で被害者に恐怖心を与えたとする暴行容疑や自動車運転死傷処罰法の定める危険運転致死傷容疑の適用も視野に捜査を進める。

 県警交通指導課によると、道交法の「車間距離保持義務違反」で、18年の1年間で摘発したのは131件で、前年の38件から約3・5倍に急増した。131件のうち一般道の1件を除いて、全て高速道路上だった。

 摘発増加の背景には17年6月、神奈川県の東名高速でワゴン車があおり運転をされた末に停車させられ、後続の大型トラックによる追突事故で夫婦2人が死亡、2人の子が負傷した事故がある。

 あおり運転が社会問題化したことを受けて、警察庁は18年1月、全国の警察に摘発強化を指示。県警高速隊によると、取り締まりの頻度を増やすなどしてあおり運転への対策を強化しているという。

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 県警の担当者は「あおり運転…

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