2年続いた脚の不快感「やっぱり病気だった」やっと薬も

有料記事患者を生きる

三上元
[PR]

患者を生きる・眠る「むずむず脚症候群」(3)

 埼玉県の加藤千明さん(79)は2009年10月、睡眠障害が専門の「睡眠総合ケアクリニック代々木」(東京都渋谷区)を訪れた。予約してから受診までに2カ月かかった。

 じっとしていると、昼夜を問わず脚がむずむずする――。問診でそう伝えると、医師から「昼間眠くて、つらいでしょう?」と尋ねられた。だが、若いころから遅くまで起きていても日中に眠気は感じなかった。「元気に働いています」と答えた。当時60代後半だったが、弟の経営する会社で毎日働き、全国出張もこなしていた。

 詳しく調べるため、日を改めて一晩入院した。検査のために用意された個室は4畳ほどで、シングルベッドが一つあった。そこに頭から脚まで電極をつけて寝る。室内にあるトイレに行くときは、電極を外すためにブザーを押して職員を呼ぶ。

 加藤さんは普段から、むずむずする脚の状態を落ち着かせるため、夜間にトイレに起きることが多かった。検査中も、「深夜に呼び出して申し訳ない」と思いつつ一晩に3回ブザーを押した。

 1週間後、再びクリニックを…

この記事は有料記事です。残り522文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら