新潟)佐渡の鬼太鼓、研究書を刊行「伝承へ議論を」

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古西洋
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 佐渡島に伝わる民俗芸能の鬼太鼓(おんでこ)を調べた在野の民俗学研究者、故本間雅彦氏の残したノートや調査記録を整理した報告書が刊行された。本間氏の教え子で新潟大学名誉教授(民俗学)の池田哲夫さん(68)が、譲り受けた資料を1年がかりでまとめた。文献の少ない鬼太鼓の研究書になっている。

 刊行されたのは「日本海文化研究所報告 第一集」(148ページ)。本間氏が生前に立ち上げた同研究所が活動を再開し、発表した。

 報告内容の中心になっているのは、佐渡市に住み2010年に92歳で亡くなった本間氏によるノートをまとめた「鬼太鼓の島」だ。鬼太鼓は島内各地の神社ごとに氏子たちによって、住民の厄よけの鬼踊りとして伝承されてきた。

 本間氏は「もともと鬼は人間…

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