公園から米国へ 15歳、部活に属さず名門校へ留学

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伊木緑
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 公園から米国へ。学校の部活動をほとんど経験しなかった15歳のバスケットボール少年が今夏、米フロリダ州の名門校に留学した。ゴールもない近所の公園で練習し、クラブチームを掛け持ちしながら技を磨き、BリーグSR渋谷のユースチームに加入したことで道を切り開いた。八村塁渡辺雄太の背中を追い、米プロNBAを夢見る。

公園でNBAを手本に

 東京都稲城市高橋昌也(15)は小学1年からバスケットを始めた。小学4年の時、テレビで偶然目にしたNBAの試合に釘付けになった。「NBAに行きたい!」。目標ができた。

 NBAに行くためにはどうすればいいか。選手の経歴をインターネットで調べた。NCAA(全米大学体育協会)1部の大学出身者が多い。では、1部の大学に入る近道は? できるだけ早く渡米したいと考えた。「中学から留学したい」と両親に申し出た。父の直也さん(47)は「せめて高校から」と説得したが、本人のあまりの真剣さに、その日から昌也の留学が高橋家の目標になった。

 地元の公立中学校に進み、バスケット部に入ると、ドッジボールや鬼ごっこに興じる部員ばかり。1年で退部を決めた。

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 自分で練習するしかない。毎…

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