(登ってきました)北アの表銀座 夏雲を稜線から堪能

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六郷孝也
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 夏休みの恒例にしている標高3千メートル級の縦走で、今年は北アルプスの通称「表銀座」を歩いた。燕岳(つばくろだけ)(標高2763メートル)から槍ケ岳(やりがたけ)(3180メートル)に向かうルートだ。南岳(3033メートル)と氷河公園・天狗原(てんぐはら)を加え、山小屋に5泊した。せり上がり輝く夏雲を稜線(りょうせん)から見た。

 長野県安曇野市の中房温泉登山口から入山し、初日は合戦尾根を登り燕岳を目指した。標高1千メートル台はまだ暑い。汗だくでベンチがあるたびに休んだ。夕方に着いた燕岳から槍・穂高連峰が見えた。山の距離感は天気しだい。遠いのか近いのか測りかねる。たどるはずの稜線を目で追った。

 燕山荘(えんざんそう)からヒュッテ西岳に向かう2日目、午前5時過ぎに歩き始めた。5時間後、ずっと前方に立ちはだかっていた大天井岳(おてんしょうだけ)(2922メートル)に寄った。山頂を通らずに1時間半ほど短縮する巻き道もあるが、歩いてきた道とこれからたどる道が見おろせる大展望の山頂は律義に踏みたい。

 3日目、まず山小屋と西岳(…

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