新型兵器なぜ撃ち続ける? 正恩氏「肉親のように大切」

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編集委員・牧野愛博
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 北朝鮮が5月以降、「新型」と自称する短距離弾道ミサイルや多連装ロケットの発射実験を続けています。7月25日以降は米韓合同軍事演習などを口実に短期間に相次いで実施しました。北朝鮮はなぜ新型兵器を連続して撃ち続けたのでしょうか。北朝鮮の動向を長年取材してきた牧野愛博編集委員が、北朝鮮の公式メディアである朝鮮中央通信の報道などをもとに分析しました。

 北朝鮮は8月10日と16日には、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長も視察するなか、「新しい兵器システム」の実験も行った。

 日米韓の軍事専門家らによれば、短距離弾道ミサイルは射程600キロ。韓国軍在韓米軍が持つ地対空ミサイルが迎撃しにくい高度を飛ぶ。多連装ロケットは、在韓米軍主力が駐屯する京畿道平沢まで攻撃できるよう、従来の兵器を改良して射程を250キロまで伸ばしたとみられる。

 8月に登場した兵器の分析はこれからだが、外観が米軍の地対地ミサイル「ATACMS」に似ていることから、専門家たちの関心を呼んでいる。

 新兵器の性能も気になるところだが、正恩氏はなぜ急に、こうした多種多様の新兵器実験を始めたのだろうか。

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 その疑問を解く一つのカギは…

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