東京)留学生に仕事で役立つ日本語 海外勤務生かし支援
小林太一
武蔵野大学(東京都江東区)の大学院で日本語を学ぶ外国人留学生を、海外勤務経験のある定年後の市民がボランティアで支えている。10年前に始まった同大学の「シニアサポーター」制度。一緒に授業に参加して助言することで、国内企業への就職を目指す留学生のコミュニケーション能力向上を後押している。
サポーターが活躍するのは言語文化研究科のビジネス日本語コース。在籍する約70人全員が留学生で、中国籍が9割を占め、モンゴルやタイ、ベトナムの学生もいる。卒業後は半数が国内の商社や金融、航空関連の会社などに就職する。
コースは人口減少と高齢化で外国人の人材が必要とされる中で2006年に新設された。その学習を支援する人材に、07年に60歳を迎えて大量退職した団塊世代の活用を考えた。ボランティア講座などを終了した市民が年に約20人が登録している。うち15人前後が現在、活動している。
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