文学軽視と作家ら反発 高校国語再編、実用性を重視?

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大内悟史
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 2022年度から実施される高校学習指導要領の国語の科目再編をめぐり、日本文学の研究者や作家から懸念の声が上がっている。「文学」と「論理」が区別され、前者が軽視されて近現代の小説などに触れる機会が減るのではないか、というのだ。そもそも文学と論理は分けられるのかと疑問も起こる一方で、基礎的な論理教育がおろそかにされてきたという意見もある。

 主に高校2、3年生が学ぶ選択科目は、現在の「国語表現」「現代文」「古典」から、「国語表現」「論理国語」「文学国語」「古典探究」の計4科目に再編される。主にこれまでの「現代文」が、論理的な思考力の育成を目指す「論理国語」と、豊かな感性や情緒を育てる「文学国語」に再編される形だ。

 新指導要領に先立つ20年度には「大学入学共通テスト」が始まる。試験的に実施された試行調査では高校の生徒会規約や著作権法が出題され、現在の大学入試センター試験よりも、論理や実用を問う文章の出題が増えるのではないか、という観測が広がった。

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