知的障害者の「命の平等」訴え 遺族と施設が和解

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 重度知的障害の男性が施設から外出後に亡くなった事故をめぐり、遺族が施設側の過失責任と「命の価値の平等」を訴えていた訴訟は19日、名古屋高裁で和解が成立した。内容は明らかになっていない。

 男性は鶴田早亨(はやと)さん(当時28)。2013年3月、愛知県安城市の施設で、職員が目を離したすきに開いていた扉から外出。約1キロ離れたスーパーでドーナツを口に詰め込み、のどに詰まらせて亡くなった。

 事故の翌年8月、兄の明日香さん(39)は施設側の過失責任と「命の価値の平等」を訴えて施設を提訴。事故後の話し合いで、施設側が遺族に賠償として提示した額が、健常者の4分の1程度だったことは差別に当たるなどとした。今年2月にあった一審・名古屋地裁は「安全配慮や注意義務の違反はなかった」として遺族の請求を棄却し、遺族側は控訴した。

 遺族側の弁護団によると、和…

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