アフガニスタンの首都カブール南西部にある結婚式場で17日夜、爆発があり、内務省によると市民ら63人が死亡、182人が負傷した。自爆攻撃とみられる。
同国東部に拠点を持つ過激派組織「イスラム国」(IS)の支部組織が、系列のアマク通信を通じて18日、犯行声明を出した。同国では、駐留部隊を置く米国と反政府勢力タリバーンとの和平協議が大詰めを迎えているが、市民が集まる施設を狙ったIS支部の攻撃も相次ぎ、治安回復の見通しは立っていない。
内務省によると、17日午後11時ごろ、市民ら数百人が集まる結婚式場のステージ付近で何者かが自爆。現地メディアは、天井や壁が崩れた式場に犠牲者の靴が散らばる様子を伝えた。花婿は地元テレビの取材に「自分の結婚式でこんなことが起こるなんて」「罪のない人々を狙った事案が繰り返される」と憤った。家族14人が亡くなった一家もあるという。
現場はアフガニスタンで少数派のイスラム教シーア派が暮らす地域にあり、周辺ではシーア派を敵視するIS支部の攻撃が続いてきた。現政権で首相格のアブドラ行政長官はツイッターで「凶悪な攻撃は人道に対する罪だ」と非難した。
同国では政府軍やそれを後方…
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