轟悠、ゲバラの生き様凝縮 「宝塚らしさ逸脱」も画期的

有料記事宝塚歌劇団

尾崎千裕
[PR]

 宝塚歌劇団専科の轟(とどろき)悠が、キューバ革命の立役者ゲバラになりきった。大阪・梅田のシアター・ドラマシティで上演された月組公演「チェ・ゲバラ」は、革命家ゲバラの生き様を凝縮した骨太な作品に仕上がった。作・演出は原田諒。

 1幕はゲバラらがキューバ革命を成し遂げるまで、2幕は盟友のカストロ(風間柚乃〈ゆの〉)とたもとを分かったゲバラが、ボリビアのゲリラ戦で政府軍に捕まり、銃殺されるまでを描く。当時のニュース映像も巧みに使い、ゲバラの闘いが、決して遠くない時代であったことを感じさせる。

 山場の一つは、有名な国連総会での演説シーン。舞台上には、シンプルな演台に立つゲバラただ一人。ピンスポットを受け、聴衆に語りかけ、歌い上げる。その目に宿る力強さは本物だ。

ここから続き

 随所にちりばめられるゲバラ…

この記事は有料記事です。残り356文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら