「生きぃーよ」漫才コンビの宿命を見た 横山たかし追悼
篠塚健一
松竹芸人の大黒柱で今年70歳で他界した漫才師横山たかしの追悼公演(8月10・11日、大阪市中央区の心斎橋角座)の2日目を見た。金ピカ衣装で大ホラを吹いては相方の横山ひろしに暴かれ、「すまんのぉ~」「つらいのぉ~」。愛敬たっぷりで庶民の味方だった芸風をしのぶとともに、漫才コンビの宿命に思いを致した。
デビュー当時や25年前の上方漫才大賞受賞、腰部脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさく)症を患って車いす生活となっても漫才をあきらめなかった姿などがスクリーンに上映され、半世紀あまりともに歩んだひろしが姿を見せた。
歌手志望だったが、たかしに口説かれて漫才を始めたなれそめなどを振り返り、「相方と私の51年はきょうで最後になると思う。最後の最後も精いっぱい舞台を務めさせて頂きたい」。特別なお笑いライブがスタートした。
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