栃木)「金燈籠」反戦の象徴 強制的に供出、有志が再建
池田敏行
江戸時代の1819(文政2)年に大田原宿の有志によって建てられた金属製の常夜灯「金燈籠(かなどうろう)」。200年にわたって夜道を照らしてきた。時代の波にもまれ、太平洋戦争末期には金属類回収令で供出させられた。市民にとっては反戦のシンボルでもある。
大田原市中央1丁目の国道交差点角に立つ現在の金燈籠は3代目だ。すぐ前に住む金燈籠保存会長の大久保博さん(90)は、15歳だった戦争末期、関東の湖で人間魚雷に関連したボートこぎ、手旗信号訓練、講義を受けたという。
16歳になった翌年夏、終戦を迎えたため、人間魚雷に乗ることはなかった。
「飛行機で敵艦に体当たりし…
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