図書館の本、郵便局で返却 面積広い八王子市で利用増加

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佐藤純
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 東京都八王子市図書館で借りた本を市内61の全郵便局で返却できるサービスが始まっている。図書館の本を郵便局で返せる仕組みは全国的に珍しい。スタートした7月中旬からの約1カ月に、郵便局で返却された本は2010冊。市の図書館に返却された本全体の1%に当たり、しだいに増えているという。

 3月に市と日本郵便が結んだ「包括連携に関する協定」に基づき、7月中旬に全局に木製の「図書返却ボックス」を置いた。大きいタイプは高さ90センチ、奥行き53センチ、小さいものは同じく22センチ、31センチ、幅はともに40センチ。木目を生かした落ち着いたデザインで、投入口から本を入れる。局側はボックスに入れられた本を毎日3カ所に集め、図書館側の委託業者が出向いて受け取り、仕分けして戻す。

 従来は、市の図書館8館のほか、市役所など市の施設3カ所に置いた図書返却ボックスのどこかに返すことになっていた。市は都内49区市の中で最も面積が広く、図書館や市の施設から離れた場所に住む人にとっては、返却に出向くことが負担だった。

 郵便局が加わることで、返却…

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