山口)被爆体験「自分ごと」に 県立大学長らが聞き取り
山崎毅朗
広島、長崎への原爆投下から74年。被爆体験の継承が課題になるなか、山口県立大(山口市)の加登田恵子学長は、学生と一緒に被爆者のオーラルヒストリー(聞き取りによる記録)に取り組んでいる。
県原爆被爆者支援センター「ゆだ苑」によると、今年3月末現在で県内の被爆者2415人の平均年齢は84・2歳となっている。
加登田学長が被爆者からの聞き取りを始めたのは、戦後70年の2015年。被爆体験の「語り部」の減少に問題意識を抱いたゆだ苑が、被爆体験の記録を加登田学長に持ちかけた。加登田学長は広島市出身で、親族に被爆者がいる。「学生たちに原爆の被害が伝わっていない」と感じていた。
ゼミの活動として始めたが…
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