京アニファンの記者、原画展取材 変化する表情、胸打つ

有料記事京アニ放火

佐藤祐生
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 35人が犠牲になった京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件から1カ月が過ぎた。徳島市では事件の2日後に始まった京アニの原画展が今も開かれ、徳島県内外から多くの人が訪れている。京アニファンの記者(26)が取材した。

 徳島市万代町6丁目の書店「小山助学館本店」。レジ横などに原画70点が展示されている。

 かすかに上がった口角と穏やかな瞳、首元の大きなブローチが目を引く。柔らかく、はかなげな少女が細い線で描かれている。

 用紙の隅には「原画のニュアンス せんさいにていねいに拾って下さいませ。特に表情、大事にお願い致します」と手書きの文字。後の作業担当者へのメッセージだろうか。

 テレビアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」13話の原画だ。強く印象に残っていたので、どの場面かすぐにわかった。

 同作は孤児で、幼い頃から戦場に立ってきた少女ヴァイオレットが、手紙の代筆業を通して愛を知る物語。話が進むにつれて変化するヴァイオレットの表情に胸を打たれた。

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