ファン魅了する京アニ映像の空気感 作り手の愛情を見た

有料記事京アニ放火

小原篤
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 日本のアニメは国境を超えて多くの人たちを引きつけている。その中で、特に京アニ作品が愛される理由は何か? 作品を見てきた記者が考えるキーワードは、「愛」と「空気」と「思春期」だ。

 人物は丁寧に描き込まれ、繊細な表情やしぐさは複雑な心理を映し、背景も緻密(ちみつ)。「京アニクオリティー」とファンがたたえる映像は、作り手が手間と愛情を惜しみなく注いだ結果だ。下請けに任せず社内で制作を完結させる作り方、人材育成や福利厚生に力を入れる家族的な社風、才能豊かなメインスタッフを手厚い職人集団が支える態勢が、それを可能にした。

 ファンは作品への「愛」を映像から受け取り、その作品が好きな自分たちもそれだけ大事にされているのだと感じる。この幸福な感覚が、ファンと京アニ作品を強く結びつける。

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 京アニ作品には「空気」を感…

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