栃木)先代の遺志継ぐ住職 「小金井空襲」犠牲者を供養

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若井琢水
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 妙西寺(茨城県筑西市)の住職横井高明さん(58)は戦後生まれだ。

 7月28日。下野市のJR小金井駅前。30度を超える猛暑のなか、高明さんが読経する声が響いた。「平和の礎」の前で毎年開かれている慰霊式典だ。

 終戦直前の1945年7月28日正午ごろ、旧国鉄東北線・小金井駅で、市民ら31人の命が奪われた「小金井空襲」が起きた。小金井駅にさしかかった上り列車を米軍のグラマン戦闘機3機の機銃が襲った。高明さんの父で前住職の千春さんは当時15歳。宇都宮の飛行機工場での学徒動員から一時帰宅する途中だった。

 車内には帰宅する学生や戦没…

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