図面に3千万円、木札に500万円 城復元へ懸賞金続々
三島庸孝
高松城(高松市)は3千万円、新宮城(和歌山県新宮市)は1700万円……。明治維新後の廃城令などで取り壊された城の天守や櫓(やぐら)、門の復元につながる古写真や図面に、地元自治体が高額な懸賞金をかけている。だが、「お宝」はなかなか見つからない。お宅の押し入れに眠っていませんか。(三島庸孝)
JR高松駅から徒歩3分の国指定の史跡・高松城跡は瀬戸内海に面し、日本三大水城の一つに数えられるが、天守はなく、石垣のみが残る。
天守の復元をめざす高松市は2016年7月から、懸賞金3千万円をかけて内部構造の分かる古写真や図面を探している。国の史跡内の復元には、精度の高い写真や図面、模型などに基づき、文化庁に認められる必要があるからだ。認められれば、国の補助金も期待できる。
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