御巣鷹に眠る亡き父へ ひ孫が生まれ、もう一つの報告が

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松田果穂
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 34年前の日航機墜落事故で父昭司さん(当時50)を亡くした神奈川県大和市の主婦、若本千穂さん(54)は12日午前、長男崚さん(27)の一家と御巣鷹(おすたか)の尾根(群馬県上野村)に登った。

 崚さんの腕の中には、昨年8月に生まれた孫娘詩葉(しよん)ちゃん(1)。新しい家族が増えたことを報告し、手を合わせた。「ひいじいじだよ」と声をかけると、詩葉ちゃんは墓標を指さすようなしぐさを見せた。

 昭司さんは、千穂さんや妹の結婚、孫の誕生を見る前に逝った。千穂さんは父が亡くなった年齢を超え、息子は結婚し、孫もできた。「父は孫を慈しむことすらできなかった。父ができなかったことを私はさせてもらっている。父が見守ってくれていると感じる」と話す。

 報告はもう一つあった。

 今年6月ごろ、家の建て替え…

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