(エスパルス奮橙記)台風接近の試合決行に違和感
森谷理・清水エスパルス広報部長
14日、天皇杯3回戦でエスパルスは遠く福岡の地でアビスパ福岡と対戦した。選手、コーチ、監督としてトータル16年にわたって在籍した篠田善之監督の古巣対決は、1―0で勝利し、次戦に駒を進めた。
しかし、試合運営に長く携わってきた筆者の個人的見解としては、この試合は延期すべきだったと考える。大型の台風10号が西日本を直撃する予想もあり、JR西日本は14日、試合翌日の15日に山陽新幹線を終日運休すると発表。当然、チームが乗り込む福岡発のフライトの欠航も危惧されていた。そのため空路、陸路が寸断された場合、帰静は試合翌々日となり、準備もままならないまま今節を迎えることもありえた。結果的に予定通りのフライトで帰ることができたが、それで済む問題ではないだろう。
そもそも優先すべきは来場されるお客様。現に陸路を選択したファン・サポーターは1日足止めされた。もちろん延期となれば、代替日の設定やチケットの取り扱いやコストもかさむが、興行である以上、チケットを購入して来場されるお客様の安全とアクセスの確保が最優先されるべきだ。試合の決行が発表されたことに違和感がある。
ただ、そのような状況でも「…
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