宇宙進出、競うアフリカ 少なくとも10カ国が衛星開発

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ヨハネスブルク=石原孝
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 人工衛星の開発など、宇宙進出を進める国がアフリカで増えている。通信環境の改善や食糧生産の向上など、直面する社会問題の解決につなげる狙いだ。技術の進歩で費用が少なく済むようになっていることが後押ししており、日本などが協力を進めている。

 昨年5月、ケニアのナイロビ大学がイタリアの大学の支援を得て開発した手のひらサイズの超小型衛星が、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」から宇宙空間に放出された。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが協力した。

 ケニア初の人工衛星。教育省のアミナ・モハメド長官(当時)は日本で中継を見守り、衛星が無事に放たれると「ケニアにとって歴史的な日だ」と喜んだ。

 ナイロビ大学のサミー・マタラ指導研究員(地理空間工学)は「人工衛星は、通信環境の整備や地下に眠る資源の発掘にも生かせる。ケニアの経済発展にとってとても重要なものだ。宇宙空間での経験が豊富な日本からの支援はありがたい」と語った。

途上国こそ宇宙開発

 アフリカ南部のアンゴラも2…

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