宮城)閖上のソフト大会復活 9年ぶり110人がプレー

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 震災復興が進む宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区で11日、途絶えていたソフトボール大会が9年ぶりに復活した。今春にまちびらきを果たし、住民が戻り始めた閖上地区の「夏の風物詩」で住民同士の交流を図ろうと、小学生から年配の人まで110人が汗を流した。

 住民でつくる閖上地区まちづくり協議会(針生勉代表)主催。実行委員長の出雲隆さん(45)によると、震災前は毎年夏、閖上内の約10地区それぞれのソフトボールチームによる対抗戦が開かれていた。震災後は人も減って中断していたが、かさ上げされた市街地には住宅や学校などが整備され、今年5月にまちびらき。震災から8年5カ月となる11日に大会を復活させることにした。

 会場は昨春開校した閖上小中学校のグラウンドだ。参加者を赤白の2チームに分け、選手交代しながら午前中いっぱい戦う耐久戦。17回の熱戦の末、赤チームが29対25で白チームを下した。震災前にも参加していたという鈴木政義さん(62)は「子供たちと一緒にプレーでき、付き合いの輪が広がるのがいい」。出雲さんは「ソフトを通じて笑顔が増えた。来年以降も継続したい」と話した。

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