群馬)日航機墜落から34年 遺族ら慰霊登山、追悼式も

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丹野宗丈 森岡航平 贄川俊 山崎輝史
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 520人が亡くなった日航機墜落事故から34年がたった12日、現場となった御巣鷹の尾根群馬県上野村)で遺族らが慰霊登山をした。80歳を超えた遺族や事故後に生まれた若い世代、別の事故や災害の遺族らも墓標に手を合わせ、犠牲者を悼んだ。日本航空によると、80家族の計276人が参加したという。

 高浜雅己機長(当時49)の息子浩二さん(48)は、毎年この日に登っている。一緒に訪れた長男優人くん(9)の将来の夢が最近、パイロットになったことを報告したという。「元気に暮らしている姿を見せに来ました。もう少したったら息子には事故のことを詳しく伝えていきたい」

 夜には現場のふもとにある「慰霊の園」で追悼式典があり、山本一太知事らが参列した。黒沢八郎村長が「事故の戒めを末代まで伝えていくとともに、世界に向けて空の安全を発信する使命を深く胸におさめる」とあいさつ。犠牲者の数と同じ520本のロウソクに灯がともる中、墜落時刻と同じ午後6時56分に遺族らが黙禱(もくとう)を捧げた。

 昨年は日航の副操縦士(当時…

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