身近に広がる除草剤や殺虫剤 欧米では規制が強まるが…

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編集委員・石井徹
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 発がん性や胎児の脳への影響などが指摘され、国際的に問題になっている農薬が、日本では駐車場や道ばたの除草、コバエやゴキブリの駆除、ペットのノミ取りなどに無造作に使われ、使用量が増えている。代表的なのが、グリホサートの除草剤ネオニコチノイド系の殺虫剤だ。海外では規制が強化されつつあるのに、国内の対応が甘いことに、研究者は懸念を抱いている。

 「ダイソーさんからは、製造もしないし、販売もしないという回答をいただきました」

 「小樽・子どもの環境を考える親の会」(北海道)の神聡子代表は7月、2万2千筆余の署名とともに小売業者4社にグリホサートやネオニコチノイド系製品の販売中止を要望した。その結果が今月8日、東京・永田町の衆院議員会館で発表された。

 100円ショップ最大手の「ダイソー」を展開する大創産業(広島県東広島市)は、グリホサートについて、在庫がなくなり次第、販売を終了し、酢の除草剤などに切り替えていくと回答した。だが、ほかの3社は「国が認めている」などとして、販売を継続する意思を示したという。

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 グリホサートをめぐっては…

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