三重)ジブリ支えたアニメーターを振り返る、近藤喜文展

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小林裕子
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 「火垂るの墓」「もののけ姫」などスタジオジブリ映画の作画監督を務めた、故・近藤喜文さんの仕事を振り返る特別展が、三重県総合博物館(津市一身田上津部田)で開かれている。「この男がジブリを支えた。近藤喜文展」。高い技術力やアニメに真摯(しんし)に向き合う姿が浮かび上がる。

 近藤さんは1950年、新潟県生まれ。「魔女の宅急便」「おもひでぽろぽろ」などジブリ作品にかかわり、中学生の少女が恋を通して成長する姿を描いた「耳をすませば」(95年)では監督を務めた。宮崎駿監督や故・高畑勲監督からの信頼が厚いアニメーターで、さらなる活躍が期待されながら、98年に病で急逝した。

 会場には、近藤さんがジブリに入社する以前に手がけた「未来少年コナン」や「赤毛のアン」などの作品を含めて、原画やスケッチ、作品の世界観を表現するイメージボードなど664点を展示。自分に課題を与えて身の回りにある紙に描いた絵や、キャラクターの表情などについて作画担当者に細かく指示したメモなども並び、誠実な仕事ぶりがうかがえる。

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