滝の汗、ジョガーも消えた 五輪マラソンコースを歩く

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斉藤佑介 荻原千明
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 8月に入り、日中は35度以上の猛暑日が続く東京。来年の五輪は無事に開催されるのか。五輪男子マラソンの号砲まで1年となる9日早朝、都内各所のコース沿いを記者とカメラマンが歩いた。

 五輪のマラソンは新国立競技場を発着とし、日本橋や雷門、東京タワーなどの名勝を巡る42・195キロのコースで競われる。

午前5時半。

 スタート時刻30分前。朝の日差しが完成間近の新国立競技場を照らす。

 手元の温度計は28度。立っていると汗がにじむが、ここ数日の日中に比べると過ごしやすく、時折吹く風が心地よい。周辺はジョギングやウォーキングで汗を流す人たちの姿も多い。

 出張で上京中の大阪府堺市の会社員男性(31)は、新国立競技場が見たくて、初めて神宮外苑を走ったという。「緑が多く、この時間ならまだ気持ちがいい」

 中学・高校は陸上部で、ハードルの選手だった。五輪は陸上のチケットを申し込んだが、抽選で全滅。「何とか、2次抽選で当てたい気持ちが強くなりました」

午前6時。

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 スタート時刻を迎えた。手元…

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