JOCが理事会を非公開に 山下会長「本音で話すため」

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塩谷耕吾
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 日本オリンピック委員会(JOC)は8日、東京都内で臨時理事会を開き、1989年の発足以来、報道陣に原則公開していた理事会を、完全非公開にすることを決めた。山下泰裕会長は、公の場では話せないことが多く、理事会の議論が低調だったとして「表に出せない情報も共有して、本音で話し合い、スポーツ界の発展のために役割を果たす」と説明した。

 出席理事24人のうち、賛成19、反対4、保留1の賛成多数で決まった。JOCは89年に日本体育協会(現日本スポーツ協会)から独立後、人事案件などを除き理事会を原則公開していた。次回の9月10日から非公開となり、理事会後の説明や資料配布などで透明性を確保するという。

 東京運動記者クラブJOC記者会は7月下旬にJOCから方針を伝えられ、「時代の動きに逆行する。高い公共性を備えるJOCの理事会を公開しないのは、国民の理解も得られない」などとする抗議文を提出していた。

■非公開化は拙速で議論不足…

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