和歌山)小さな声、届く社会に 社会運動家・松浦さん

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白木琢歩
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 半世紀近く、環境や原発などをめぐる県内の住民運動にかかわってきた。

 台湾・台北市生まれ。敗戦後宮崎県に引き揚げ、高卒後に和歌山市住友金属工業和歌山製鉄所(当時)に就職した。「こっちに来た当時、海は排水で黒く汚れ、スズメもばい煙で黒くすすけていた」と振り返る。所属企業が環境汚染を引き起こしていることに疑問を持ち、1970年代半ばから、医師の故・汐見文隆さんが主宰する勉強会「公害教室」に参加するようになる。

 紀南や紀中で持ち上がった原発建設計画に反対する運動にも参加。推進派からの妨害工作にもめげず仲間と活動を続け、建設を阻止した。「当時は原発に替わるものとして自然エネルギーに期待していた」と話す。

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 ところが、風力発電所近くの…

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