埼玉)一兵卒の命の軽さ思い知る 戦没者追悼式

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進藤健一
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 全国戦没者追悼式が15日、日本武道館東京都千代田区)であり、埼玉県遺族代表として毛呂山町遺族会会長堀口憙美(きよし)さん(80)が出席した。県内から遺族約300人が参列し、終戦から74年たつ新たな時代に平和への思いをかみしめた。

 「すぐ帰れるから子どもと留守を頼む」。農業を営んでいた堀口さんの父修一さんは1944年6月、そう言い残し、まだ5歳だった堀口さんら3人の幼子を妻に託して出征した。

 入隊後ほどなく、「南方への輸送船に乗る」と一通の手紙が届いただけで、戻ることはなかった。同年12月4日にフィリピン・マスバテ島で戦死していた、と知らされた時には終戦から2年が経っていた。享年35だった。

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 父の記憶はほとんどないが…

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