池越えの12番パー4(253ヤード)。普通なら2オンの安全策を採るところで、渋野はドライバーを選んだ。優勝するために、狙いは1オン。大胆な攻めでグリーンに乗せ、バーディーを奪う。昨夏、2度目の挑戦でプロテストに合格した20歳とは思えぬ、勝負師だ。
転機は今年4月、熊本県で開かれたツアー大会だった。予選初日に最下位となり、開き直った。「ピンばかりを狙った」。予選を突破し、20位に入った。手応えをつかみ、5月の国内メジャー大会初戦でツアー初優勝。以来、ピンを攻める姿勢を貫く。
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