車破壊、放火…先鋭化する香港デモ「正当な抗議活動だ」
香港=益満雄一郎
【動画】香港のデモは先鋭化している=益満雄一郎撮影
香港の「逃亡犯条例」改正案の撤回などを求めるデモが3~4日、香港各地であった。香港警察は4日朝までに若者ら20人超を拘束。デモの参加者は警察施設の周辺で放火を繰り返したほか、れんがを敷地内に投げ込むなど、抗議活動の先鋭化が進んでいる。
香港・九竜半島では両日、3カ所で警官隊と若者らが衝突した。繁華街の尖沙咀(チムサーチョイ)では、1千人超の若者らが警察施設を取り囲み、出入り口のごみに火をつけた。道路から掘り起こした大量のれんがを投げ込んだほか、棒で次々と車の窓ガラスをたたき割り、20台以上の車を破壊した。
警察側は、催涙弾を撃つなどしてデモ隊の強制排除を進めた。若者らは別の場所に逃げたが、そこでも再び警官隊と衝突した。一連の衝突で4日朝までに若者ら18人が負傷した。
同日午後に将軍澳であったデモでも、警察施設にれんがが投げ込まれ、庁舎の窓が割れた。同日夜には、香港島中心部の銅鑼湾(コーズウェイベイ)の大通りが占拠され、バスや路面電車が立ち往生した。
若者らが批判の矛先を警察に…
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