自腹で教材買い続け「世界教師賞」 賞金1億円の使い道

有料記事

文・写真 石原孝
[PR]

「世界教師賞」最優秀賞に選ばれたケニア人 ピーター・タビチさん(37)

 アフリカ・ケニアにある小さな村の学校で数学や物理を教えるピーター・タビチさん(37)が、今年の「世界教師賞」で最優秀賞に選ばれた。生徒の8割が貧困に苦しむなか、給料の大半を寄付し、国内外の科学大会に出場させてきた。賞金約1億円の使い道も、すでに決めている。

 ケニアの小さな村にある中学・高校で数学や物理を教える。貧しい家庭の子どもたちを支えようと給料の大半を学校や地域に寄付し、教材費などにあてた。科学部の顧問として、国内外の科学大会への出場を後押ししてきた。

 そんな活動が評価され、英国の財団が4年前から毎年選ぶ「世界教師賞」で、日本を含む179カ国、1万人超の応募者の中から最優秀賞に輝いた。授賞式では「この賞は私ではなく、子どもたちが認められたものだ」と話した。

 ケニア西部の街の出身。教師…

この記事は有料記事です。残り340文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら