世界中の爆弾が花火に変わる日まで 市民と考えた核廃絶

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核と人類取材センター事務局長・田井良洋
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 国際平和シンポジウム2019「核兵器廃絶への道」(朝日新聞社、広島市広島平和文化センター主催)は7月27日、広島市の広島国際会議場(平和記念公園内)で開催しました。25回目となる今夏のテーマは「大国の暴走を許さない」。米ソ冷戦を終結に導いた中距離核戦力(INF)全廃条約が米ロの対立で失効する今、国際社会や市民社会が果たすべき役割を語り合い、約550人の参加者が熱心に耳を傾けました。舞台裏から報告します。

 映画作家の大林宣彦さん(81)、俳優の東ちづるさん(59)、元外務省主任分析官の佐藤優さん(59)らを招いた影響が大きく、参加希望は全国各地の10~90代から殺到。うれしい悲鳴をあげながら、過去最多規模の700人超に聴講券を送りました。不穏な世界情勢、日本の行く末への不安、戦争・平和・核兵器をめぐる状況への切迫感も押し寄せてくるようでした。

大林監督「広島で最初に報告するのは必然」

 あの尾道三部作で有名な大林…

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