日曜に想う 編集委員・曽我豪
似たようなときは似たようなことが起きるものらしい。
参院選に向け、どの既成政党も期待を呼び込めず、低投票率が予想される。新党が旗揚げされ、党首は政治を変えるというが、大言壮語に聞こえなくもない。事前のマスコミの扱いは、他のミニ政党と十把一絡げである。
党首は他の野党との競合を避け選挙区の候補擁立を見送る。自らも立った比例区の獲得議席の目標をこう明かす。
「3議席以上取れれば成功だと思う」
発言の主は、れいわ新選組の山本太郎代表かと思いきや、四半世紀以上も昔の日本新党の細川護熙代表である。
結果、日本新党は旗揚げから2カ月後の1992年参院選で360万を超える票を集め、細川氏や小池百合子氏ら4人が当選した。同じくれいわは3カ月後の今夏参院選で約230万票を得て、特定枠で擁立した重度障害のある2人を当選させ、山本氏は落選した。
結果に多少の違いはあれど、世間を瞠目(どうもく)させたブームは似てなくもない。ただ真価が問われるのは常にその後である。
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似てなくもないのは政権側も…
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