家族失った子の心のケア 遊びと会話で寄り添い

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重政紀元
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 自死や病気などで家族を失った子どもが抱える悲嘆や哀惜などの感情に寄り添う「グリーフケア」のプログラムが9月7日に水戸市でスタートする。遊びやおしゃべりを通して子どもたちが自ら前に進む力をはぐくむことが目的で、精神看護などの専門家がサポートする。

 プログラムを主催するのは、防衛医科大学校教授で看護師の高橋聡美さん(51)。自死で親やきょうだいを亡くした子どものグリーフケアを約10年前に仙台市で始め、その後に起きた東日本大震災での遺児のケア、全国各地でプログラムを行う団体の設立を支援している。

 日本では年間約1万人の自死遺児が出ているが、周囲が気がつかないまま心に負担がかかっているケースは少なくない。体験を語り合うなどして支え合える大人に対して、子どもは自分で問題を説明することが難しいためだ。子ども向けのグリーフケア施設は国内では30団体程度で、北関東は空白区だった。

 今回のプログラムに合わせた…

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