熊本)熊本地震の復興祝い 宇土で7年ぶり「太鼓」奉納
矢鳴秀樹
熊本地震からの復興を祝う太鼓の奉納が7月、熊本県宇土市の椿原八幡宮であった。被災した社殿、石段などの修復が進み、大太鼓の奉納は7年ぶり。「ヨイサー、ヨイサー」の声が響き地元の人たちに安堵(あんど)と喜びの表情が広がった。
2016年の熊本地震は、椿原地区に大きな被害をもたらした。本殿は土台からずり落ちて傾き、境内は大きくひび割れた。境内につながる83段の階段はのり面が崩れた。地震後の大雨では、土砂崩れで1人が犠牲になった。
宇土市によると、同地区では1950年代に一時、太鼓奉納が途絶えた。地元の人の尽力で69年に復活させ、3年に1度奉納を続けてきたが、2015年は台風で、昨年も地震による被災の影響で断念した。今年は梅雨前までに境内の修復も進み、「奉納しよう」と準備を進めてきたという。
同地区の大太鼓は胴回り5・…
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