鳥取)「カビ」の研究30年 鳥取大学長・中島広光さん
鈴木峻
幼いころ、付録のついている学研の児童書が大好きだった。姉の本棚にある本も、全て読みあさる読書少年。「新しいことを知るのが好きだった」という子ども時代が、今につながっている。
4月に鳥取大の学長に就任した。「カビ」の研究が専門。学生時代は東京大で植物ホルモンや天然物化学を学んだ。教員志望で、学生を教えつつ研究も続けられると、大学院修了後に鳥取大農学部の助手になった。
所属したのは応用微生物学の研究室。鳥取大の前身、鳥取高等農林学校時代からあるカビの研究室だ。「これまでの自分の研究と組み合わせたら面白い」と考えたという。
当初は「カビなんて」と思っ…
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