通行人を観客にコンサート気分 街角ピアノ、神戸に続々

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遠藤真梨
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 不要になったピアノを街角に置く「ストリートピアノ」が神戸市内で広がっている。

 神戸市西区の神戸市営地下鉄西神・山手線の西神中央駅の改札内広場に、ぽつんとあるグランドピアノ。人もまばらな昼下がりに、ホームからやってきた高校生が足を止めてピアノの前に座り、鍵盤に指を走らせるとコンサートホールのような澄んだ音色が駅舎全体に響いた。

 「学校帰り、バスの時間まで弾くのが日課です」と話すのは、通学で同駅を利用する女子高校生。家の電子ピアノと違い、グランドピアノは鍵盤もペダルも重く、迫力のある音が出る。そして何より駅を利用する人々に聞いてもらえる。「気持ち良さが違います」

 ストリートピアノは、街のにぎわいづくりに役立てようと、神戸市が今年1月から取り組む事業で、誰でも自由に弾くことができる。31日には、6台目となるピアノが神戸空港に置かれた。

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 ピアノの多くは、少子化や共…

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