かんぽ生命の不適切な保険販売が、2014~18年度の5年間で計18万3千件にのぼることがわかった。これまでは9万3千件だったが、その後の調査で倍増した。親会社の日本郵政の長門正貢社長らが31日に記者会見を開き、顧客への今後の対応方針や再発防止策などを発表する。
18万3千件のうち最も多いのは、保険料の二重払いで7万件。顧客が保険を乗り換える際、旧契約を解約する前に新契約を結び、二つの保険料を払う不利益が生じていた。これまでは16年4月~18年12月の約3年分として2万2千件がわかっていたが、5年間で調べると大きく膨らんだ。
また、保険を乗り換えなくても旧契約の特約追加などで対応できたケースは、17年10月以降で5千件だったが、その後の調査で2万5千件に拡大。予定利率の低い同種の保険へ乗り換えるなどして不利益を受けた契約は「調査中」としてきたが、2万件とわかった。
ほかにも、旧契約の解約後の…
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