宮城)柳美里さんに聞く「言葉と震災」

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聞き手・石川雅彦
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 仙台短編文学賞が第3回を迎え、今回は選考委員を芥川賞作家の柳美里(ゆうみり)さん(51)が務める。「人生で文学賞の選考委員は初めて」と話す柳さんに、期待する作品、求める文学の姿、さらに「言葉と震災」「文学と東日本大震災」について聞いた。

 ――文学賞の選考委員が初めてとは意外です。

 新人賞に応募する人と自分とは、小説を書くという立場では同列という思いから、オファーはずっと断ってきました。でも、昨年復活させた演劇ユニット「青春五月党」の公演に出演する高校生たちの学校の顧問の先生は30~40代で、校長先生は、なんと私と同い年。もうそろそろ「自ら答えを出す」立場になったのだと思い、引き受けることにしました。

 ――「答えを出す」とは?…

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