35人が死亡した京都アニメーションの放火殺人事件。全焼した第1スタジオ(京都市伏見区)から徒歩1分の場所に、京アニの従業員たちが行きつけにしている喫茶店がある。事件前日の7月17日も従業員たちは普段と同じようにランチを頼み、「今日もおいしかったです」と言い残し、店を後にしていた。
京阪電鉄六地蔵駅から第1スタジオへ続く道にある「カフェ ラパン」。住宅街の一角に2014年3月にオープンした。
店先にはウサギの看板。こぢんまりとした店内の窓辺には木製の机と椅子が並ぶ。店を1人で切り盛りする鎌田朋代さんは毎朝、出勤する京アニの従業員を窓越しに見ながら仕込みをするのが日課だった。
多くの従業員がランチを食べに訪れていたが、毎週水曜日にやって来る20代ぐらいの女性4人が特に印象に残っている。うち1人が3年ほど前から常連で、メンバーを替えつつ、通い続けてくれていた。
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注文するのはいつも「今日の…
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