千葉)どうする? 原発ごみの処分 千葉大で公開討論

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熊井洋美
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 原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物は、どんな処分が適当か――。千葉大教育学部(千葉市稲毛区)で30日、こんなディベート授業が公開され、1~4年生約40人が参加した。

 論題は「日本は高レベル放射性廃棄物の地層処分計画を撤廃し、地上での管理を義務づけるべきである。是か非か」。藤川大祐(だいすけ)教授(教育方法学)がディベート教育論の授業で7年前から扱っている。学生らは理解を深めるため、地層処分の実験施設がある北海道幌延町、使用済み燃料を地上保管する施設がある茨城県東海村を訪問してきた。

 ディベートでは、長期保管の安全性や貯蔵開始までの時間、コストが論点になった。地上保管の肯定側は「施設は東日本大震災に耐えた」「現実問題として地層処分は候補地探しも進まず、処分開始まで数十年かかる」、否定側は「(金属の遮蔽(しゃへい)体や地中の岩盤など)多重のバリアーがある」「仮に放射能漏れ事故があっても人間の生活への影響が少ない」と利点を論じた。

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 今回の討論後の学生の反応は…

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