花園で戦うトンガは「奇跡」 元日本代表、母国の通訳に

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有田憲一
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 9月に開幕するラグビーW杯で、花園ラグビー場大阪府東大阪市)で2試合を戦うトンガ代表。「縁を感じる」と感慨を深める元日本代表FWがいる。トンガ出身のタウファ統悦(とうえつ)さん(38)。社会人時代は、花園を本拠とするトップリーグの近鉄一筋で13年プレーした。

 タウファさんは留学生として来日し、日大で活躍。4年時には主将を務め、卒業後に当時トップリーグ2部にあたるトップウエストAの近鉄に加入した。「自分の力で強くさせれば格好良い」と、1年でチームをトップリーグへ押し上げ、強豪へ移るつもりだった。

 しかし、加入したシーズンは昇格を果たせず、納得できずに残留した。そのままプレーを続けるうち、次第に近鉄ファンの温かさを感じるようになった。「距離が近い。試合後に駆け寄ってきて意見も言われる。最後は『また次!』と励ましてくれる」。一緒に食事に行くことも珍しくなく、チームから日本代表に入ることが恩返しと思うようになった。

 2006年に日本国籍を取得…

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