イラストで応援の気持ちを届けたい――。放火で35人が死亡した「京都アニメーション」第1スタジオ近くの献花台には、ファンたちが京アニ作品のキャラクターを描いたイラストや色紙が連日寄せられている。
「多くの勇気と感動を与えてくださりありがとうございました」。吹奏楽部員の青春が題材のアニメ「響け!ユーフォニアム」のキャラクターが描かれた色紙を手に、名古屋市の男子高校生(15)は28日、献花台を訪れた。花束と色紙を供えた後、両手を合わせてぎゅっと目をつぶった。
中学時代から吹奏楽部で作品の主人公と同じ金管楽器のユーフォニアムを担当。アニメの放送が始まると、登場する高校生らの葛藤や友情に共感し、のめり込んだ。劇場版を見に映画館にも足を運んだ。「見ていて勇気をもらえました」
事件直後、作品が好きな仲間の部員らと「ひどい」と嘆き合った。色紙は9時間近くかけて色鉛筆で描き上げた。「今はただただ悲しいけど、一日でも早く立ち直ってほしい。そんな思いを絵に込めました」
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