千葉)東日本大震災への思いをアルバムに いすみの女性

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稲田博一
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 千葉県いすみ市在住のシンガー・ソングライター、ayatopia(アヤトピア)=本名・松田文=さんが、初のアルバム「1122」を作った。福島県いわき市の出身で、東日本大震災を機に本格的に歌い始めた。被災時の悲しい別離、喪失感、いまだ復興が進まないことへの怒りなどを歌った9曲を収めている。8月2日から発売する。

 震災時は、福島県で重い身体障害がある人たちの生活を支援する施設に勤務。筋ジストロフィー人工呼吸器と車いすが必要な男性を、施設から海辺の自宅に2人で送り届けて、およそ10分後に地震が起きた。

 津波が来たのはその約30分後。男性の家は全壊し、動くことができなかった男性は亡くなった。「急いで戻れば、助けることができたのではないか」。その思いが今も、澱(おり)のように心の底に残っている。

 勤務する施設が一時的に東京…

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