茨城)大正の取手紹介する企画展、住民運動の熱気伝える

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佐藤清孝
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 「大正時代の取手」に焦点を当てた企画展が、茨城県取手市埋蔵文化財センターで開かれている。取手と下館(筑西市)を結ぶ常総鉄道(現・関東鉄道常総線)が開業し、利根川架橋や中等学校設立を求める動きが起きたのも大正だった。展示資料からは住民運動の先駆けになった「熱気」がうかがえる。

 大正時代の取手の歩みをテーマに、近代国家が確立した明治を引き継ぎ、激動の昭和へと「橋渡し」する視点で紹介。センターの収蔵品を中心に約130点を展示している。

 常総鉄道は、鬼怒川の水運に代わり、日本鉄道水戸線(現・JR水戸線)と土浦線(同常磐線)を結ぶ動脈として計画された。明治末期に吉田茂元首相の実父で、実業家の竹内綱(つな)らが発起人となり、1913(大正2)年に取手―下館間約51キロが開業した。

 展示品の中では、開業記念絵…

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