「新聞記者」主演の松坂桃李「日本は政治より芸能で…」

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聞き手 編集委員・石飛徳樹
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 「加計学園問題」など、現実の社会で起こっている出来事を想起させる日本製の政治スリラー映画「新聞記者」がヒットしている。今の政権への痛烈な批判を含んだ硬派な内容ながら、7月22日現在で観客は33万人を超え、興行収入は4億1千万円に達した。

 23日、東京・新宿ピカデリーで「大ヒット御礼舞台あいさつ」が開かれ、主演のシム・ウンギョンと松坂桃李が登壇した。あいさつを終えた松坂に聞いた。

 ――舞台あいさつは若い女性を中心に満席でした。松坂さんとシムさんが登壇した時、「キャー」という歓声が上がるかと思いましたが、大きな拍手が起こりました

 「熱く、そして温かい空気が流れていましたね。皆さんに迎え入れてもらっているなと感じました。10年余り、この仕事をしていますが、今まで経験したことのない歓迎のされ方ですね」

 ――「大ヒット御礼」での登壇。出演者としては格別なんじゃないですか。

 「ありがたいことですね。こういう映画に携わった身としては、お客さんに見てもらわないと意味がないので、今日、あいさつに立って『ああ、本当に多くの方に見ていただいたんだな』と改めて実感しています」

 ――これほどのヒットになると思っていましたか。

 「公開規模も大きくないですし、正直なところ、ここまでとは思っていませんでした。いろんなところで取り上げてもらったり、クチコミで広がったりして、予想を超える出来事といいますか、感情がまだ追いついていないです」

 ――現実の政治を批判する内容を含んだ映画に出演するのは、勇気が要ることだったのではないですか。

 「確かに政治を扱ってはいま…

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