「池江世代」、世界トップの潮流 フェルプス記録超えも

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清水寿之
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 韓国・光州で開かれている水泳世界選手権。今大会の競泳では、白血病で療養中の池江璃花子(19)と同世代の新鋭が、歴史を動かす泳ぎで頂点に立った。

 今大会、最も会場を沸かせたのは、男子200メートルバタフライを世界新記録で制したハンガリーのクリストフ・ミラク(19)だ。従来の記録は、夏季五輪の個人最多23個の金メダルを手にしたマイケル・フェルプスが、今はレースで着用が認められていない高速水着時代の2009年に出した1分51秒51。それを10年ぶりに、0秒78も縮めた。

 「驚異的な記録だ。こんな記録をつくれたことを誇りに思う」とミラク。14歳までは背泳ぎの選手。バタフライに転向してわずか5年で世界を驚かせた。

女王レデッキーを破る18歳

 女子400メートル自由形を3分58秒76で制したのは、豪州アリアーン・ティトムス(18)。この種目のリオデジャネイロ五輪金メダリストで、世界選手権で3連覇中だった女王、ケイティ・レデッキー(米)に1秒以上の差を付けた。「タイムには驚いていない。それくらいの力は自分にもあると思っていた」とAFP通信に語っている。

 日本競泳は総勢25選手のうち、10代は最年少16歳の池本凪沙(なぎさ)(コパンSC)ら5人。うち個人種目では、女子100メートル背泳ぎ6位の酒井夏海(スウィン美園)と女子200メートル自由形8位の白井璃緒東洋大)の2人が入賞したが、平井伯昌監督は「世界は若い選手が台頭しているどころか、突き抜けている。それに比べ日本は発掘・強化が遅れていると感じる」。

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