英国の新たな首相に24日、ボリス・ジョンソン氏(55)が就任した。首相官邸前で就任演説し、欧州連合(EU)からの離脱について「10月31日に出る。『もし』も『でも』もない」と宣言。英国は「合意なき離脱」を望まず、仮にそうなったらEUのせいだとさっそく牽制(けんせい)しつつ、準備を加速する考えを示した。

 2016年の国民投票で離脱を決めながら、メイ前政権は3年、実行できずに苦しんだ。その現状をジョンソン氏は「この国が(3年来の)古い論争にとらわれていると考える悲観論者が国内外にいるが、そんな批判は当たらない」とし、10月末には必ず離脱すると述べた。

 演説では、昨年11月に前政権がEUと合意した離脱条件をほごにする考え方を改めて示した。

 英領北アイルランドとEU加盟…

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